ちょっと小休止ネタ。実は猫好きだった?
 
 猫と暮らすことを決めてから「オレって猫好きだったっけ?」と自分に問うことがある。猫を飼ったことはないし、猫と遊んだ記憶もほとんどない。父親の生き物嫌い(はず)から、家にいたのは金魚、熱帯魚、文鳥、インコくらいで一瞬だけ犬がいたという感じである。猫とはかかわりさえなかった。
 では、猫好きだったかもと思うのはなぜか。それはネコの本(絵本)といえば思いつくものがいくつもあるからだ。例えば、佐野洋子さんの「おれはねこだぜ」、「100万回生きたねこ」、斉藤洋さんの「ルドルフとイッパイアッテナ」、馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」などなど。イヌの本(絵本)といわれてもあまりピンとこない。知らず知らずに猫を意識していたのかもしれない(かなりこじつけ)。
 もう一つ猫に関してすぐ思い出すことがある。それは司馬遼太郎さんの「国盗り物語」の中の一節だ。織田信長が武田信玄に攻められないように貢物をする場面で司馬さんはこんなことを言っている。「猫は心中、人間に手なずけられているとは思っていないかもしれない。じゃれることによって人間を手なずけたと猫は思っているかもしれない。」このフレーズが中学生だった私の心になぜか強烈に響いた。猫、侮るべからず。それ以来、潜在意識の中でずっと猫が気になっていたのかもしれない(かなり強引)。なぎに手なずけられたい。


*佐野洋子さんの絵本「おれはねこだぜ」は傑作だと思います。
 まだ読んだことのない方は、ぜひ手に取ってみてください。